オリキャラ長編小説⑤【オヤジ幼年期⑤】
【雪弥目線→要雪弥、テルル、暁陸斗、壱岐真司】
テルル:渚美樹?誰??
雪弥:それは俺の台詞だ!昨日は呪いのように呟いていただろう?!
いやぁ、人の無意識って恐ろしいものだよね。テルルはいつからイデア界の住人になったんだ。
オヤジ幼年期⑤
〜生徒会副会長はターミネーターなのか〜
陸斗:雪弥、きいたか?今年度の生徒会副会長!
雪弥:勿論だよ、暁。…三年を差し置いて一年が副会長だなんて、前代未聞だ…。
いつも静かな放課後にザワザワと人々が騒いでいるのには理由があった。
なんと、生徒会副会長に一年が就くという異例の事態が発生したのだ。しかも…
雪弥:な、なあ。副会長ってアイツだよなぁ?
陸斗:あぁ。壱岐真司、通称…
雪弥・陸斗:ター●ネーターより怖いターミ●ーター…!!!
壱岐真司。そいつは、同学年の優等生。でも無口だし教師に忠実だしロボットみたいだし、正直な話怖すぎる。
そんなのが生徒会副会長か…!恐るべしターミネ●ター!!
暁:それよりユキ、テルルはどこに行った?
雪弥:テルルならそこに…あれっ?
ふとみるとテルルがいなくなっていた。
雪弥:何処へ行った…?
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昇降口に人々が集う中、誰もいないと錯覚するくらいに静かな校舎。テルルは1人公衆電話を使って彼の兄と話していた。
テルル:それじゃあね…
丁寧に受話器を掛けて電話をおえた。そして、抱えた大きな花束が型くずれしないように体制を変えた。
テルル:僕は1人だけどまあいいや、それよりも花束をとどけ…
とある人物に届けようと歩き出した途端現れた壁に足をとめる。
テルル:さ…鯖缶…
鯖缶:あれ、テルル。放課後とはいえ1人で何処へいくの?
テルル:僕の行くべき所へ鯖缶:…ふーん
テルル:じゃあ…さよなら
どことなく危険を感じたからはやく去りたかった。
鯖缶:本当に君の行くべき場所には……皆いるよ
テルルが去った後の彼は普段の優しい顔つきをせず彼らしくない、空虚な笑みを浮かべていた。