オリキャラ長編小説①【オヤジ幼年期⑫】
【雪弥視線→雪弥、テルル、ルイス、メフィ】
【陸斗目線→美樹】
まああの二人なら大丈夫だろうな、俺は目の前に集中しなければ
すっかり日も暮れ、最終決戦てわけよ
金髪に群青の瞳。
それとあと一人…
雪弥:お前が黒幕の人形か…ツンツン野郎
12話〜死人はマリオネット〜
??:嫌だなお兄さん、僕は子供。助けてよ
雪弥:コイツは演技派なのか?
テルル:さあね
??:なんだ、わかってるなら先に言ってよ
雪弥:なんだこいつ
するとツンツンが笑って近づいてきた。
メフィ:はじめまして、我が輩はメフィストフェレス。宜しくねお兄ちゃん達!
テルル:いいから悪魔は退いて兄さんを…ユキ?
雪弥:俺こういう可愛い弟が欲しい
テルル:目を覚ませ一人っ子!!
雪弥:ハッすまん、奴の笑みには気をつけろ、魔力を感じる
テルル:いやいや、普通の笑みだから
いやぁ危なかった、悪魔は油断ならないな。
…ん、アイツどこいった?
テルル:ユキ、後ろ!!
雪弥:お、危な!
メフィ:あちゃ、惜しい!
少しかすったみたいだが、身体に電流が流れた。
雪弥:痛ッ!…こいつ、両手が電流でできてやがる
メフィ:その通り!この体の主は電気人間さ
雪弥:わけわかんねー!
イギリスの実験てのは、この電気人間をってことか
勝てるかはわからんがとりあえずルイスさんを…
雪弥:ルイスさんを!
テルル:うん!
ルイスさんだけでも正気に戻さないと…!
テルル:兄さん、大丈夫?
ルイス:人の前に自分を心配しろ、お前が日本に行くときあれだけ言ったのに
テルル:えっ…?
瞬く間にルイスはテルルの背後にまわって左胸にメスを突きつけていた。
ルイス:俺達の野望の為に死ね
雪弥:お、おい!!それお前の弟だろ!!!!!
バッと入って止めようとしに行くが、飛び出した腕を咄嗟にひくのは…
雪弥:放せメフィスト!!
メフィ:君の敵は我が輩だよ!
雪弥:テルル…
気がつけば気絶していたようだった。
ルイスの右手はテルルが動かなくなっても動き続けた。
メフィ:凄い凄い!糸で吊ったらマリオネットだ!
雪弥:やめろよ…死んじまう!!!
中身をえぐり続けるルイスはずっと無反応だったが、ふと動きを止めた。
ルイス:…午後六時二十三分十七秒。死亡確認。
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美樹:じゃあ、ありがとう。短い間楽しかった。
陸斗:来世は人間だといいな、また会おうな…
ドッペルゲンガーを殺しきれなかった故美樹に訪れる死。
美樹:そろそろか、じゃあ……えっ?
陸斗:?
美樹:ドッペルゲンガーにも死神がお迎えにくるの?
陸斗:死神…?
美樹:六波羅…影蓮!
陸斗:えっ誰?ドコ!??
陸斗:……美樹?
一瞬にして彼女が消えてしまった。死神があの世へ導いたのか??
陸斗:わからん…
だが俺の仕事は終わった。あとは鯖缶を……あの二人、大丈夫、だよな?