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オリキャラ長編小説①【オヤジ幼年期⑥】

 

【雪弥目線→要雪弥、テルル、暁陸斗、那月紗良、鯖缶

 

 

生徒会長:当選しましたありがとうドッコイショ!

 

役員:ドッコイドッコイ!

 

 

雪弥・陸斗:わけわからん!!!

 

 

オヤジ少年期⑥

〜生徒会長はもう賄賂してろよ!〜

 

 

雪弥:ん、あれはテルルか?おい何処にいたんだよ

 

テルル:ごめん…ちょっと電話をしていて。

 

陸斗:その花束は?

 

テルル:…電話に行く途中、生徒会長に渡すようにともらったんだ。

 

 

そういうと彼は変な仕草を続ける会長に花束を渡しに駆け出した。

 

 

本当は頼まれたのではなく、誰かにあげるための花束だったのだろう、メッセージカードを抜き取っていた。

 

 

 

雪弥:あんな会長にも慕う者はいるんだね…

 

陸斗:ああ、でも、うん…

 

流石の彼もこれにはコメントしがたいようだ。

 

 

雪弥:まあいいや、今日は帰……な、那月紗良!

 

 

陸斗:紗良…

 

紗良:なんで呼び捨てなわけ?極刑よ極刑!!…じゃなくて…

 

テルル:鯖缶なら校舎内だよ

 

紗良:じゃなくて!そこの如何にも影が薄そうな雪弥君!

 

雪弥:名前分かるなら最初から名を呼べ!!

 

紗良:この前鯖缶に貰ったよね?黒い書物…!

 

雪弥:え、これか?

 

 

雪弥はふと思い出したように取り出した。

 

 

紗良:かして!

 

雪弥:はいっ!

 

 

直後強引な女だなあ…といいそうになったのですぐに口を塞いだ。

 

紗良は本を一通りながめると本を閉じ、確信をした。

 

 

紗良:うん、やはり…。雪弥君、この本は預かります。そして、鯖缶には近づかないこと。

 

雪弥:いや、近づくなっつても担任なんだけd

 

紗良:あ"?

 

雪弥:避けます

 

陸斗:でも何故だ?馬鹿の雪弥にも分かるように説明を…

 

雪弥:馬鹿はテメェだろこのb…フゲッ!

 

 

このバカツキ!と言おうとしたが難無く口を塞がれてしまった。

 

 

紗良:そうね、軽く。まずアタシの正体…信じてもらえないでしょうけど。

 

 

そう言うと彼女は決心をしたかのように眉間に力を入れて、こう言った。

 

 

紗良:アタシはドッペルゲンガー族の渚。この世界事情を知る者。アタシの知る限り、鯖缶…川上慎吾は…

 

 

 

陸斗:鯖缶…は?

 

 

 

 

 

:厨二ごっこもいいところですね、渚?

 

 

彼女の話が突然途切れたかと思えば、聞き慣れている声が背後から聞こえた。

 

 

渚:川上…慎吾…!

 

 

彼女にとってはまずいタイミングだったのか、口を大きく開けて。華奢な身体は今にも倒れ込みそうだった。

 

 

鯖缶:私の生徒にデマを吹き込むとは…私に何の恨みがおありで?

 

 

 

渚:何でも、ない…

 

何をされるか分からなかったし、俺達が信じない場合を考えたのだろう、今回は素直に引くみたいだ。

 

 

渚:じゃあ今日は帰る。また会いにいくわ。雪弥君、暁君、そして……。

 

最後は何を言ったのか分からなかったが、鯖缶のことだとは分かった。

 

 

 

陸斗:テルル帰ったかな?いないんだけど

 

雪弥:あれ?…そういえば図書館に本返すとかいってたから…

 

鯖缶:では、用心して帰って下さい。

 

 

黙っていた鯖缶が突然話しかけてきたので少し驚いた。

 

 

 

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時間もたち日はすでに落ち。とある図書館で厚い本をめくる人影。

 

 

:人間の身体には違和感を覚えるね。

 

 

手足をブラブラ動かしては、本をじっくりと読む。

 

 

:このマモン、メフィストの面白そうな遊びを満喫させて頂きます

 

 

人影はフッと笑うと、足音を響かせながら去っていった。

 

 

 

-ジーク…ナチス…-