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オリキャラ長編小説【親父幼年期③】

*[オリキャラ長編小説]

 

 

【親父幼年期③】

(雪弥目線。要雪弥、暁陸斗、テルル、鯖缶、)

 

鯖缶が授業をするらしい〜

 

 

数日前サブジェクトメドレーが終了し、一段落ついた。サブジェクトメドレーを簡単に説明すると、学問の体育大会。

 

体育大会で運動を競うように、サブジェクトメドレーでは学問を競う。

 

勉強嫌いにとっては最悪なお祭りだが俺はそんなこともないし、楽しく過ごすことができた。自慢ではないが優勝もしてしまったしね。

 

 

陸斗:ああサブメロの疲れが未だに残ってるぜ、ハァ…

 

 

暁から、もうこおりごりだという念が強く伝わってくる。筋金入りの勉強嫌いには終わった後さえ憂鬱らしい。

 

雪弥:今年もナイス珍回答だったよ!

陸斗:黙れ黙れー!

 

本当期待以上の珍回答をだしてくれたよ、コイツは。

 

しっかし今日は正直学校にきたくなかった。だって授業も一時間しかないからなあ

 

 

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鯖缶:…ということでこの時代でかの将軍が処刑されるわけでして……

 

なんかいつもより面倒だというか…鯖缶の授業だからいいけどね。

とはいえこれしか授業もないし、早く帰りたい。だから鯖缶には悪いけど紗良さんきてくれないかななんて思ったり。

 

ふと鯖缶の胸元に目をやると光に反射して若干眩しいネームプレートが視界に入った。

上川慎吾…これこそが鯖缶の本名。

 

鯖缶が大好きだから、鯖缶。という印象がついてしまってから、鯖缶を川上先生とよぶのはロボットのような生徒会副会長と校長くらいだった。

 

 

鯖缶:きいているのかな雪弥君?

雪弥:え、あ、はい!

 

ぼーっとしていたから鯖缶に怒られてしまった。

 

 

鯖缶:よろしい。それで、この時代の朝はなにかな?

雪弥:アケメネス朝…

鯖缶:よく復習ができていますね

 

なんと反応していいかわからないまま授業はおわった。

 

 

 

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いつもとはかなり早めの放課後。早く帰って遊びたいのが本音だったが、一緒に帰っているテルルが鯖缶に呼び出されていたためそうもいかなかった。

 

暇つぶしがてらに一つの本を手に取る。サブメロで俺が優勝したときに鯖缶に貰った景品。

 

カバーは黒く、ページも多い。まだ一枚もみていなかった。

 

雪弥:どれどれ…ん?!

 

開いた瞬間驚いたが、これはヘブライ語。ついこの間授業をうけた範囲だったため、資料集の石版の写真がうっすらと記憶に残っていた。

 

雪弥:なぜこれを鯖缶は俺に…?

 

 

 

この本が近い将来悲劇を呼び起こすことは今は誰も知らない。